みなさん、備蓄してますか?
我が家もなんちゃって備蓄をやっているのですが、どうにもローリングストックが苦手で、賞味期限切れをちょくちょく起こしています。

ローリングストックとは、災害用の保存食料を日常食に取り入れ、減った分を買い足していく備蓄方法です。食料は常に入れ替わるので、賞味期限切れが起こらず合理的な保存法と言えます。

4ヶ月程度で食材が入れ替わることを想定すると、缶詰やレトルトカレーだけでなく、比較的賞味期限が長めの鯖の味噌煮・きんぴらごぼう・筑前煮などのおかず系の真空パック、常温保存可能なゼリー、みそなどの調味料、お菓子やチョコレートも災害時用の備蓄食材に加わることになり、不安な災害時にバラエティ豊かな食の楽しみを取り入れることができます。

そうです。ローリングストックの素晴らしさは重々理解しております。
しかしですね、なんと言っても管理が面倒なんです。
いや、きちんとした性格の方には合うのかもしれません。
しかし、四角な座敷をまーるく掃くような性格の私にとって、現実的には非常に厳しい・・・。

私のような人間がローリングストックするためには、食材入れの大きな容器をいくつか準備し、賞味期限の近いもの同士を一緒にいれ、ラベルに賞味期限を表記。そして、賞味期限が近い容器を手前に配置し使っていく、などの対策が必要になってきます。見える化ですね。

しかし、ちょっと面倒だと思いませんか?
料理自体が面倒なのに、さらに保管の手間までかかるなんて・・・。

 

では、どうすればいいか?
私は考えました。


私の性格にあう備蓄方はあるのか?


それは、


あえてローリングストックしない、です。
備蓄品は備蓄品として、何もせずそっと置いておきます。
期間は1年とします。
そして1年間手をつけません。
日常生活の食卓に取り入れたりしません。
備蓄品は備蓄品然として食糧庫に1年間鎮座し、ただただ災害時の安心感を与えてくれるだけです。言い換えれば、期間の長いローリングストックではあるわけですが、そこは触れないでおきましょう。

世の中の流れと違っておりますが、要は必要なものが備蓄できればいいわけです。管理の煩雑さは、やる気の低下を引き起こします。極力手間をかけずに、ただ備蓄する方向性に舵取りをしたいと思います。

しかし、生涯全くチェックなしというわけにも行きません。
月に一回レベルでチェックが必要なローリングストックはできなくても、
1年に一度だけ備蓄品をチェックするのであれば、いくらズボラな人でも可能ではないでしょうか。ということで、1年に一度備蓄品のチェックをすることと規定し、年に一度だけ総入れ替えを行います。

チェック日は、台風が多くなり、防災意識が高まる9月1日の防災の日あたりとしましょう。というわけで、1年に一度のチェックに耐えうる備蓄品の選抜をしたいと思います。

1年に一度を実現するには、備蓄品の種類を厳選する必要があります。
まず、備蓄品でもっとも重要なものは水です。
水さえあれば人間は1ヶ月ほど生きられると言われているほど重要な物。
水を制するものは、備蓄を制す!

なんと水は、5年や10年もの間、保存できるものがあるんです。

↓こういうのです。
https://www.amazon.co.jp/s?k=5%E5%B9%B4%E4%BF%9D%E5%AD%98+%E6%B0%B4

これを利用しない手はないでしょう。
私は、10年保存水をふるさと納税でゲットしました。
水に関しては、10年チェックしません。
これならズボラな私でもできそうです。
(10年後に本当に飲めるのか?という問題は、別の問題ですので、ここでは取り上げないこととします。)

そして食料は、

・缶詰
・パンやかんぱんの缶詰
・水を入れるだけで食べられるアルファ米
・袋麺
・パックご飯
・オートミールパックのおかず類
・レトルト

を中心に構成しましょう。
上記は1年間チェックしませんので、必ず賞味期限が1年以上のものを準備しましょう。


私が気がついた点は、賞味期限が3年や5年といった長いものは、意外と割高になるという点です。
特にアルファ米は、1食分が500円程度と高いです。
さらに、缶詰は鯖や肉などのタンパク質が多く、栄養バランスを考えると、炭水化物が足りません。
災害時は速やかなエネルギー補給が求められますので、炭水化物が不足するのを避けたいところですが、炭水化物を全てアルファ米で賄うのはコストパフォーマンスが悪いです。

そこでコストパフォーマンスを維持しながら炭水化物を補うのは、袋麺、パックご飯、オートミールとなります。袋麺は、賞味期限が1年程度で、しかも安いです。

パックご飯もコスパの良い備蓄品になります。しかし、パックご飯は電子レンジが使えないと食べられないという欠点があります。電子レンジがない場合、ガスコンロでお湯を沸かし、15分以上熱湯で温めれば食べられるようになりますが、15分以上熱湯で温めるのであれば、効率面や水分補給の点で即席麺に軍配が上がります。
パックご飯を災害時にいただくときは、パックから取り出し、雑炊やチャーハンにするのが良さそうです。ちなみに、パックご飯を温めずに食べると、カッチカチのパッサパサで全く美味しくないですし、消化不良を起こすことがありますのでお勧めしません。

オートミールは、未開封の賞味期限は1〜2年で、1kg1,000円程度、しかも食物繊維も豊富です。昨今のオートミールブームもあり、さまざまなレシピもネットに溢れております。ちなみにオートミールは、出汁や味噌汁といった和風の味付けにとてもよく合います。保存性の点、美味しさの点で有望な備蓄食です。

カップラーメンに関しては、賞味期限が8ヶ月程度ですので、備蓄品からは外れます。

レトルトパックのおかずは、鯖やイワシなどの調理品があります。賞味期限は1年半くらいのものが多くありますので、我が家の備蓄品には十分耐えられます。オートミールに乗っけたり、袋麺のトッピングとしても役立ちます。

年に一度のみチェックにする件での難点は、毎年9月は袋麺とパックご飯が主食になる点です。先ほど袋麺、パックご飯は賞味期限が1年程度と記載しました。そうです。毎年9月は備蓄品の袋麺とパックご飯の総入れ替えを迎える月なのです。
これを機に、お家の中で災害時の体験として楽しみながら、アウトドア気分で消費するのもありかと思います。


「1年に一度チェックするのも面倒!」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は、全てお金で解決するという手もあります。

定期的に備蓄品が送られてくるローリングストックのサブスク(定期便)です。
定期的に備蓄品が送られてくるので、買う手間なく、買い忘れもない。
荷物が届いたらストックしたものから食べていけば、押し入れが備蓄品であふれることもありません。


企業のローリングストックセットや定期購入サービスの一例
https://hanablog087.com/rolling-stock-subscription/


ローリングストックは素晴らしい備蓄方法ですが、なかなか難しい場合もあるでしょう。自分に合った方法で続けていくことが最も大事なことなので、ぜひ自分なりの最適解を見つけてみてください。

この記事を書いた人:

いぬねこカウンシル福岡  元尾

いぬねこカウンシルのスタッフ。
あたかもそこにペットがいるようにして過ごす”エアーペット”で楽しんでます。

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