コロナ以前の災害発生時において、以前は、お近くの避難所への早めの移動が推奨されていましたが、コロナ禍においては、避難所の密を避けるため、分散避難が推奨されており、自宅で安全が確保できる方においては、自宅にとどまっておくことが勧められています。
ご自分の住む地域の避難所が、ペットの受け入れをしていない場合、ペットは避難所の外や、別の部屋に出されますので、離れることに抵抗を覚える方もいることでしょう。
そこで、ペットと一緒に自宅で避難生活を送る場合、自宅でどのような安全対策をすればいいかを考えたいと思います。
間取りに合わせたレイアウトの工夫
普段から廊下などの狭い通路に物を置かないようにしておく、寝室には背の高い家具を置かないなどの工夫で、災害時の生活を安全に過ごすことができます。
窓ガラスの近くにベッドや布団を置かないなども有効です。
家具やケージの固定、転倒防止、落下防止
家具は突っ張り棒やL字金具で倒れないに固定したり、食器棚の中身が滑り出ないように滑り止めをしておくことが必要です。
室内の背の高い観葉植物は、地震などの強い揺れで植木鉢が割れる恐れがありますので、プラスチック製にしたり、配置の工夫が必要です。
窓ガラスに貼るための養生テープ・飛散防止フィルムの確保
災害が台風の場合、窓ガラスに養生テープを貼ることで、ガラスの強度が上がり、また飛散防止効果も期待できます。
しかし、台風が来るというニュースが流れた後だと、お店の養生テープが売り切れているということがよくあります。
普段の入荷が安定しているときに確保しておくのが良さそうです。
ガス・電気・水道の代替を用意しておく
ガスの代わりにカセットコンロ、電気の代わりに懐中電灯やヘッドランプ、据え置き型のランプ。トイレの代わりに、携帯用トイレや、ビニール袋の中に新聞紙を敷き詰めた簡易トイレ、トイレットペーパーやおしりふきなどです。
食料を備蓄しておく
避難所には、救援物資が届きますが、自宅避難の場合は取りに行かないといけません。さまざまな状況、避難所に物資をすぐに取りに行けないことを考えられます。1週間分のご自身とペットの食料・水・日用品・医療品を確保しておきましょう。電気・ガス・水道・電話などのライフラインは途絶えているという想定で準備をしておきましょう。
電話やインターネットも使えない場合を想定して、救援物資の配布場所などの情報が手に入るように、ラジオを準備しておきましょう。ラジオは、手回し充電対応・太陽光充電対応でない場合は、乾電池の予備があれば安心です。
上記は、あくまで自宅での安全が確保できる場合の対応ですので、在宅で不安がある方は、速やかに避難所に行くことをお勧めします。
避難所でのペット受け入れは進んでいるとは言えない状況ですので、自宅での防災対策をしっかりして、安心できる自宅でペットと一緒に災害を乗り切るのも一つの防災対策かと思います。台風の時は自宅避難で、地震の時は避難所へ行く、といった感じで災害状況に応じた自分なりのルールを作っておくもの有効です。
まずは平常時に、必要なものの備蓄や、災害時の行動シュミレーションをしてみてはいかがでしょうか。