ペットがいるご家庭の災害時に備えとしては、

①必要な物(食べ物・薬・衛生用品等)の備蓄
②ノミ・マダニ・フィラリアなどのワクチン接種などを含む健康管理
③しつけ

と言われています。①は普段の生活でも使う物ですし、②はかかりつけの動物病院などがあれば比較的情報が得やすく、定期的にワクチンの接種などを行っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。その点③の”しつけ”に関しては、何もせずともなんとか暮らしていけるため、どんなことが必要なのかを飼い主本人が必要としていなければ、スルーしてしまいがちです。今回は、災害時に避難所で快適に過ごすために、どのようなしつけが必要かをピックアップしていきたいと思います。

避難所において人とペットが同一の空間で過ごせるかというと、現在ではなかなか厳しい状況が多いようですが、災害発生時には、飼い主が飼育しているペットを同行し避難することが環境省から推奨されています。(過去の災害において、ペットが飼い主と離れ離れになってしまう事例が多数発生しました。このような動物を保護することは多大な労力と時間を要するだけでなく、その間にペットが 負傷したり衰弱・死亡するおそれもあり、また、不妊去勢処置がなされて いない場合、繁殖により増加することで、住民の安全や公衆衛生上の環 が悪化することも懸念されるため同行避難が推奨されています。)

見ず知らずの人たちと不安な時間を共有するわけですから、人間と動物の両方のストレス避難所でのストレスを減らすため、普段からのしつけが重要となってきます。

●クレートトレーニング(キャリートレーニング)
避難所では、猫や犬を人間と同じ空間に放し飼いという状況にはなりにくいと考えます。その場合、キャリーバックやクレートの中に入れておきますので、普段からキャリーバックやクレートに慣れておく必要があります。クレート(キャリーバック)を普段から部屋に出しておき、ペットが自由に出入りしてくつろげる空間にしておくことで、避難所でも大人しく落ち着かせることが出来ます。クレートやキャリーバックには、プラスチックなどでできたハードタイプと、布やメッシュで出来たソフトタイプがあります。安全性を考えるとハードタイプが適していますが、持ち運びの面ではソフトタイプが便利です。できれば両方に慣れておくのがベストですが、ペットの性格や経済面を考慮しながら対応してください。

クレートトレーニングの仕方
・猫もキャリートレーニングを!通院災害時に備えて。成猫からでも間に合います。・・・ペットライブス
・クレートトレーニングのやり方・方法。分離不安に悩まされているペットと飼い主さんへ・・・ことぐらし

●ハーネスやリードに慣らす
避難所では、ペットをキャリーバックやクレートから外へだす時に脱走してしまわないよう、ハーネスやリードをしておくことが必要です。しかし、首が引っ張られたり、体が窮屈だったりして、嫌がる場合が多いですので、ハーネスやリードをしている状態の方がメリットがあると認識させることから始めます。リードをしたときに優しく撫でてあげたり、おやつを与えたりして、装着時間を徐々に伸ばしていき、リードに慣れさせましょう。

・ハーネスやリードに慣らす・・・子犬のへや

●見知らぬ人・見知らぬ動物・大きな音等に慣らす(社会化トレーニング)
避難所でストレスを減らして生活するためには、いつもの状況と違う場合でも落ち着いていられるように練習しておく必要があります。散歩の途中にお近所のワンちゃんと触れ合ったり、動物病院で獣医さんに診察してもらったり、自宅に来たお客様から餌をもらうなど、日頃からたくさんの人と触れ合っておき、知らない人や犬と触れ合うこと・知らない場所に行くことが特別なことではないようにしておきましょう。たまに、ペットホテルなどを利用して、飼い主さんと長い間離れて過ごせるようになるのも効果的です。また、日常の生活の中で小さな音を聞かせ、徐々にボリュームを上げていき、大きな音にも慣れさせるようにしましょう。

・来客に吠える犬 サークルを置いて少しずつ慣らそう・・・[ シッポ ] 犬や猫ともっと幸せに

●体中のどこでも体のどこでも触れる
体中のどこでも体のどこでも触れるようにしておくと、災害時の健康チェックや応急処置などがスムーズに行えます。

・どこでも触らせるクセをつけよう・・・Petio

どのしつけに関しても、1日や2日でできるものではありません。しかし、災害時に普段から備えることで、普段のペットとの生活のクオリティを上げることにもつながります。無理矢理にしつけることが逆効果になることもありますので、その日のペットのご機嫌を見ながら気長に根気よく行っていきましょう。

この記事を書いた人:

いぬねこカウンシル福岡  元尾
いぬねこカウンシル福岡  元尾

いぬねこカウンシルのスタッフ。
あたかもそこにペットがいるようにして過ごす”エアーペット”で楽しんでます。

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