約1年を経過した新型コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことで「ペットを飼い始めた人が増えた」という話をよく耳にするようになりました。

実際にペットショップ業界では「週単位で市場に出る仔犬が完売してしまう」という声や、しつけ教室では1.5~2倍は利用者が増えている、などの情報も。

確かにその動機は衝動的なケースも多いのでは?とつい想像してしまうので、問題なくこれからの十数年(犬・猫の平均寿命)を共に過ごしてくれることを願うばかりです。

などと思いながらふとネットサーチしてみたところ、どうやら既に問題は発生しているようですね。

“ペット+コロナ禍”という単純なワードで検索した結果を見ただけで分かると思いますが、ニュースコンテンツはもちろん2020年の終わりから現在にかけてペットに関連した企業や協会が調査結果を掲載していたりと情報満載です。

情報源を特定するのは困難ですので、検索結果の上位20件程度から「コロナ禍にペットを飼い始めた」情報に限定した閲覧結果から気になる項目を大まかにまとめて紹介します。(筆者の考察とご理解ください)


●コロナ禍にペットを飼おうと思った理由
「癒されるから」
「以前から飼いたかった」
「自宅での時間を楽しく過ごすため」
「寂しい時に寄り添ってくれる」

などが上位を占めます。
以前から傾向としては類似していますが「おうち時間」に関連する理由は大幅に増加しているようです。

●ペットを飼い始めてから後悔したことがある?
「ない」85% 「ある」15%

おそらく長く見積もっても1年程で後悔している率が既に15%に達していることに注目です。

また、ペット業界の調査結果に定評がある一般社団法人ペットフード協会が毎年末にリリースする「全国犬猫飼育実態調査」では“新規飼育者飼育頭数”のデータが掲載されていて、2020年は過去5年間で最も飼育率が上がっていることが分かります。

これらの結果からも、コロナ禍での飼育率増加は事実だと言えますし、飼育理由や経過を見る限り今後に不安が残ることは避けられない状況で、これまでも大きな課題となっていた「飼育放棄」が更に加速しないことを願うばかりです。

 

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