新型コロナウィルスが猛威を振るい、生活スタイルの変更を余儀なくされてしまった私たち。「会社に出勤しなくても意外とイケるんじゃね?」とか、「通勤って意外と運動負荷があったのね。」とか、いろんな発見がありますね。皆さん、おうちライフ楽しんでますか?

さて、今年の2月ですが、新型コロナウィルスのせいで、中国で生産しているトイレットペーパーが輸入できなくなる!というデマが流れ、世の中の人々は紙製品の買い占めに奔走しました。即座にデマであることが各メディアで報道されたにも関わらず、トイレットペーパーを始めとして、消毒剤、洗剤、ウェットティッシュ、即席麺など、いろんなものが売り場から消えてしまったのです。


その後、数週間でトイレットペーパー不足は解消。スーパーには十分に食料品が供給され、少なくとも自宅で生活することに関しては何の問題もない日々となっています。そもそもトイレットペーパーの生産はほとんどが国内であり、生産工場に製品備蓄があったため、ネット通販の急増時期と重なったものの、高度な物流システムに乗っかって徐々に解消されていったというのが事の顛末でした。


物流システムの整った現代では、何かが不足しても、あっという間に届いてしまいます。そう、いいモノも悪いモノも。

中国・武漢からはじまったこのウィルスが、あっという間に世界中に広まったのは、世界中の人やモノがスゴいスピードで行き来をしているからというのが周知の事実でしょう。人の往来や物流がいまだかつてないほど盛んになってしまったことの証明が、新型コロナウィルスの蔓延というわけです。海外旅行は珍しく、お取り寄せグルメなんかもなく、海外をターゲットとしたビジネスなんかも少数だった一昔前であれば、こんなにも急速に新型コロナウィルスが広まることはなかったわけです。

では、買い占めに奔走した人の心を占めていたのは何でしょうか?デマと分かっていつつも、いつもより多く買ってしまったその心理。おそらく「漠然とした不安」なのではないでしょうか。「この先も手に入らなかったら困る」「現在の快適な生活が送れないのはなんとなく不安」そんな気持ちが、普段は冷静でモラルある生活を送っていた人々を買い占めに走らせたのではないでしょうか?

兎にも角にも厄介なこの正体のはっきりしないモヤモヤである「漠然とした不安」が人々を襲った時、さらに悪い事態を引き起こしかねません。必要な物が必要な人の手に届かないことで、2次被害、3次被害を引き起こすのです。この不安の解消には、安心で対抗するしかありません。災害に対する不安を解消する安心なモノ、そうですね、備えです。

ということで、「備え」なんて大仰に言いましても、そんなに大袈裟に構えることはありません。食べ物や最低限必要な日用品は思ったより早く届きます。災害が起こった場合、飲み物や食べ物、日常生活に必要な物などの支援物資が避難所に届くまでにかかる時間は、早くて3日、遅くとも1週間とされています。つまり、1週間を乗り切ればとりあえずは生きて行けるということです。ということは、1週間を乗り切るための備蓄をしていれば、物流が発達した日本では充分ではないにしろ急場はしのげると考えると、そこまで高いハードルではないように思います。ゆるっと「ちょっと多めにストックしとくか」ぐらいの気持ちでいいわけです。

今までは、地震や水害、台風などが主に災害と認識されていましたが、今回のような疫病も災害の一つとして対策しておくことは有効です。不幸中の幸いとして感染爆発とはならずに、現在は収束に向かっていますが、またこのような事態に陥ったときは、普段からのゆるい備蓄を拠り所として多少の安心感を持ち、冷静に対処することが大事なのではないでしょうか?

最後に、新型コロナウィルスでお亡くなりになられた方、ご遺族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。

この記事を書いた人:

いぬねこカウンシル福岡  元尾

いぬねこカウンシルのスタッフ。
あたかもそこにペットがいるようにして過ごす”エアーペット”で楽しんでます。

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