同行避難するには

ペットを飼っている家庭にとって、有事の際に避難することは想像以上に困難だと思います。
また、集団生活で長期に至るかもしれない避難所でのペットとの生活は、他人に迷惑をかけないようにそれなりのはもちろんのこと、衛生面での気遣いも必要です。

老犬用日用品の常備」で我が家の介護生活の様子を書きましたが、ペットが高齢、且つ闘病中だと非常持ち出し品の種類も増えて更に難度が増します。
重い病気の場合は毎日の投薬や点滴が必要ですし、それに伴い衛生用品なども相当量必要となります。

それは、実際にペットの介護や看病を経験された方には、わりと簡単に想像できると思います。(日常生活が既に大変なわけですから)

また、経過により状態も徘徊→歩行困難→寝たきり、と、進行しますので床ずれ防止策排泄の処理強制給餌が必要な場合は、器具(ミキサーやシリンジなど)や調理できる環境が必要です。
※犬と猫では状態や調理内容は異なります

 

 

避難所でのトラブル要因(予想)

 

  • 排泄のニオイ(悪臭)
  • 時間に関係なく夜鳴きする(鳴く、叫ぶ)
  • 介護食を調理するための場所が無い

 

このように、健常なペットでも大変な上に高齢ペットとの避難のハードルの高さには絶望すら感じたのではないでしょうか?(私はあきらめたこともありました)

 

まずは想像力でシミュレーションを

しかし、あきらめて自宅へ放置したまま避難出来る人がペットユーザの中でどれくらいいるでしょうか?
災害のショックに重ねて更に不安が募り、精神状態に影響することになると思います。

重要なのは、同行避難を絶望視するのではなく、平常時に動物病院ペットホテルなどに介護環境を協力してもらえるようなお願いをしたり、親戚や友人の家に一時預かりなどの協力を事前に取っておくなど、極力負担を軽くするための有事を見据えた独自の対策(ネットワーク作り)が必要だと考えます。

 

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