ここ最近、全国各地で地震・集中豪雨・台風などの災害が発生し、深刻な被害が出ています。
平成29年7月の九州北部豪雨では、福岡市内の各地で「避難指示(緊急)」が出されたのは記憶に新しいところです。
自分の住んでいる地域がどのような状態なのかを正確に知っておくと、いざという時に安心ですね。
という事で、それぞれの違いを見ていきましょう。
結論から言いますと、強制力の強さは
避難準備情報 < 避難勧告 < 避難指示(緊急) < 警告区域の設定(=避難命令)
となります。
●「避難準備情報」
まず、「避難準備情報」は、「今後、避難勧告が出される可能性が高いですよ」というもの。
「近くの避難所にいく準備をしてね」という事ですね。
●避難勧告
災害が起こる可能性がある地域の居住者に立ち退きを勧め促しているものです。
強制力はありませんが、過去から見ると、「「避難勧告」は出た時に避難していれば助かったのに・・・。」という事例が数々あります。
●避難指示
災害がすでに発生しており、危険が切迫している状況です。すみやかに避難所にいく段階ですね。
ペットを飼っている方は、避難所にペット共に避難しましょう。避難所にペット用のスペースや対策がなされているところは数少ないですが、この段階では、そんなこと言ってられません。とにかく一緒に逃げましょう。
●避難命令
警告区域に無断で侵入した場合、懲役や罰則が課せられる場合があります。
日本の防災は、「災害対策基本法」という法律にのっとって行われています。
災害対策基本法には、「避難勧告」「避難指示」という規定はあるのですが、「避難命令」という名称の制度はないそうです。
日本の制度で避難指示の次の段階に存在するのは「警戒区域への指定」となります。 罰則を定めて警戒区域への立入りを制限するもので、これが日本の制度では事実上「避難命令」にあたります。
●非常事態宣言
現在、日本では設定されておりませんが、海外では、さらに緊急性が高いものが「非常事態宣言」と呼ばれます。
これが発動されると、「不要不急の外出禁止」となり、うっかり外出すると厳しい罰則が科せられます。